大手キャリアから格安スマホに乗り換える、具体的な4ステップ
最終更新日:大手キャリアから格安スマホへの乗り換えを検討しているものの不安もあります。どうやれば乗り換えられるのか、電波は大丈夫なのか、電話番号は引き継げるのかなど大手キャリアから格安スマに乗り換えるのに必要な知識をしっかりと解説します。
大手キャリアから格安スマホへの乗り換えは全く難しいことはありません。しかし、乗り換えの流れをしっかり把握いないとわからないことがあったときに焦ってしまいます。
せっかく格安スマホに乗り換えたのに電話番号の引継ぎができなかった。初期設定がわからなくてインターネットにつながらない。などのありがちなトラブルを避けるための乗り換えを4ステップで簡単に説明します。
ステップ1 格安スマホのプランを決める
ここが一番重要で時間がかかるところです。格安スマホのプランを決めるときに考えなくてはならない細かい点はたくさんありますが、必ず決めなくてはならないのは3つだけです。
格安SIMとスマホをセットで買うか、格安SIMだけ購入するか
格安スマホを購入する際、スマートフォンとセットで購入するかどうかを決める必要があります。
ガラケーから乗り換える方は基本的にはセットで購入することになります。しかし、現在スマホを利用している方は格安SIMだけ購入することで現在のスマホをそのまま利用できるメリットがあります。
現在利用しているスマホをそのまま利用するための条件はSIMロック解除ができるかどうかが重要です。大手キャリアで購入したスマホは契約した会社のSIMカードしか使えないのですが、SIMロック解除を行うことでどこのSIMでも利用できるようになります。
⇒【画像あり】初心者の私も3分で出来た!今すぐ出来るSIMロック解除方法
また、ドコモもしくはauのスマホを利用している場合にはSIMロック解除等の手続なく、格安SIMへ乗り換えることができます。その際には現在契約中のキャリアの回線を利用している格安SIMを選ぶことが重要です。
ドコモスマホがそのまま使えるおすすめ格安SIM
auスマホがそのまま使えるおすすめ格安SIM
⇒au回線の格安SIMはどれがいい?【mineo】【UQモバイル】【IIJmio】
データSIMか通話SIMを決める
次に080/090/070の通話機能が必要かどうかを決定します。大手キャリアから完全に格安スマホに乗り換える場合は当然通話SIMを選ばないと音声通話が使えず、非常に不便です。しかし、通話はガラケーでスマホでは調べものだけをするといった場合にはデータSIMを選ぶことで月額料金を1,000円以下におさることができます。
データSIM+IP電話を利用すると通常の通話SIMよりも安くできますが、IP電話には品質面で問題があるので音声通話を利用する方は通話SIMを選んでおくのがおすすめです。
自分の使うデータ量を決める
格安スマホを契約する際にはいわゆるGB(ギガ)と呼ばれる毎月どれくらいインターネットを利用するかに合わせてプランを選ばなくてはなりません。自分があまり使わないにも関わらず大きい容量を選んでしまうともったいないです。反対に自分が使うよりも小さすぎるギガを選んでしまった場合は毎月通信制限に悩むことになりますし、割高なデータ量チャージを行わなくてはなりません。
格安スマホでは各社様々なプランを提供しています。高速通信がまったく使えず、常に低速ながら非常に安い低速無制限プランからから大手キャリアの7GBでは容量が足りない人向けの10GBやLTE無制限プランまでたくさんのプランから選べます。
プランが多すぎてわからないという人には3GB程度のプランがおすすめです。スマホ利用者の平均的なデータ使用料は約3GBとなっているので3GB程度であれば満足できるケースが多いですし、実際に購入している方も最も多いです。データ容量はほとんどの会社で無料で変更できるので最初は深く考えすぎずざっくりと決定し、あとから自分に合ったプランへ切り替えていくのも賢いやり方です。
⇒データ通信量の分かりやすい解説。1GBで何ができる?メール1通何KB?
スマホの有無、データSIMor通話SIM、必要なデータ量の3つが決まれば後は細かいオプションについてです。スマホセットで購入する場合には故障したとの保証に入るかどうかを決めなくてはなりません。通話SIMを契約する場合には通話料が安くなるオプションがあるかどうかが重要です。
ステップ2 MNP予約番号を取得する
こちらは通話SIMを買う方のみ対象となる、電話番号を引き継ぐ方法(MNP)についての解説です。データSIMを購入する方と電話番号の引継ぎが必要ない方はステップ3に進んでください。
格安スマホに乗り換える際に大手キャリアの電話番号が引き継げないイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、どのキャリアからであっても電話番号を引き継いで格安スマホに乗り換えることが可能です。
電話番号を引き継ぐためには大手キャリアからMNP予約番号という10桁の番号を発行してもらう必要があります。発行には各社の店舗に行くか、インターネットで取得の申し込みが可能です。
この番号を取得したからといって、その場で解約となるわけではなく格安スマホの申し込みが完了し、格安スマホ会社が切り替え設定を完了した時点で大手キャリアは自動で解約になります。ただし、MNP予約番号には15日間という有効期限があります。番号を取得したのであればできるだけ早く申し込みをしたほうがせっかく取得したのに無駄になるというトラブルを避けられます。
また、MNP予約番号の取得には手数料がかかる場合があります。2,000円か3,000円が必要で店舗でMNPの切り替え完了したタイミングで最終月の請求とまとめて支払いになります。番号を取得したタイミングでは費用は掛からないので万一有効期限が切れてしまっても手数料が無駄になってしまうことはありません。
ステップ3 格安スマホ会社のサイトから申し込み
MNP予約番号が準備ができれば実際に申し込みます。ほとんどの会社が
- プラン選択
- 住所入力
- 支払い情報入力
というフローで完了します。たいてい10分程度で完了する人がほとんどだと思います。支払い方法はクレジットカードが基本です。クレジットカードがない、利用したくないという人は楽天モバイルなど、一部の格安スマホ会社は銀行振込やデビットカードでの支払いに対応しています。
MNP予約番号もこのタイミングで入力が必要です。格安スマホ会社によっては申し込みが完了してから格安SIMが家に届くまでの数日間、携帯電話が使えなくなります。そういったケースに対応するためにMNPの切り替えは格安SIMが届いてから利用者の好きなタイミングで行える会社が増えてきました。
また、格安スマホ会社が行っているキャンペーンに関しては申し込みの際に適用条件等を確認しておくことがおすすめです。キャッシュバックキャンペーンは振り込みのタイミングが各社によって違います。翌月に振り込まれる場合もあれば、半年継続利用した後という場合もあるので振り込み日を忘れずに把握しておかなくてはなりません。
⇒クレジットカード以外で支払い可能な格安スマホ【口座振替・デビットカード】
また、通話SIMの場合は申し込み後に本人確認書類をアップロードしなくてはなりません。免許証、パスポートなどの写真をとりアップロードする必要があり、少し面倒なポイントでもあります。カメラやスマホが利用できない場合にはコンビニのコピー機でUSBメモリにスキャンデータを保存して、アップロードするのがおすすめです。
ステップ4 格安スマホの初期設定を行い利用開始
インターネットでの申し込みから通常2日~3日程度で格安スマホが郵送されてきます。スマホセットで購入する場合にはTONEモバイルなどは設定が完了している状態で届きます。
MNPの切り替えを届いてからに設定した場合は郵便に同封されている設定マニュアルをもとに設定します。MNPの切り替え申し込み完了から1時間程度で新しい格安スマホが利用可能になることが多いようです。切り替え完了までの1時間はキャリアの携帯電話も格安スマホも使えない時間が存在するので、電話がかかってこなさそうでタイミングで設定する必要があります。
格安SIMだけ、購入した場合やセット購入でも別々の状態で届いた場合にはAPN設定と呼ばれる初期設定を行わなければなりません。SIMカードの挿入をし、通話SIMの場合は音声通話が確認します。その後、通話SIM、データSIMを問わずAPN設定を行います。
APN設定のやり方はAndroidかiPhoneかで少し違っており、Androidの場合は設定画面から必要なデータを入力します。iPhoneの場合は専用の設定ファイルをダウンロードする必要があるのですが、その際WiFi環境が必要になりので注意が必要です。
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