スマホ本体の価格や性能に違いはあるの?格安スマホと大手キャリアの端末を徹底比較!
最終更新日:スマホの価格や性能は大手キャリアと格安スマホで違うはあるの?そもそも格安スマホの定義は?販売されているスマホの相場は?大手キャリアと格安スマホの違いを比較してわかりやすく解説!
格安スマホってなに・・・
ぼく、どうしたの?
格安スマホってカクカクして使いにくそう・・・
おサイフケータイも使えなさそうだし・・・
そもそも海外製のスマホって信用できるのかな・・・
何を1人でつぶやいているの?私が教えてあげようか?
わー、驚かさないでよ!いつからいたんだよー!
ずっといましたよ。「格安スマホってなに・・・」くらいから。
なら声をかけてよー!格安スマホなんてよくわからないし不安を抱いていたところだよ。
(声かけてたんだけどなあ)そうですよね。たしかに”格安”なんて掲げられたら不安になるのは当たり前ですよね。
実は近年の格安スマホは急激に進化しています。低価格のスマホでも快適にゲームできたり、おサイフケータイや防水防塵に対応していたり、大手キャリアのスマホと遜色ない使い方ができるスマホが増えてきています。
そのほとんどが海外製ですが、海外製だからといって個人情報が流出するなどの心配はいりません。事実大手キャリアでも韓国企業のSamsungが出しているGalaxyシリーズを販売しています。というより、iPhoneそのものがすでに海外製なのでいまさら不安がる必要はありません。
”格安”スマホとはいえど、大手キャリアと同じように高い性能と多くの機能性を備えているスマホに関してはやはり値段が上がってしまうという点は気を付ける必要があります。
大手キャリアのスマホと格安スマホでは発売メーカーが違う!
大手キャリアのスマホと格安スマホ(MVNOで販売されているSIMフリースマホ)では性能は一体どれくらい違うのでしょうか。
そもそも売られているスマホは違うの?格安スマホってなに?という疑問にも答えながら、大手キャリアのスマホと格安スマホを比較・解説していきます。
格安スマホはMVNOが販売しているSIMフリースマホのこと
近頃、家電量販店のケータイコーナーを見ていると”格安スマホ”と書いている棚を見かけることが多くなりましたよね。
たしかに、ずっと何だろうって思いながら通り過ぎてたよ。
格安スマホは、カンタンに言うと格安SIMを販売している”MVNO”が販売しているスマホのことです。
定義は諸説ありますが、詳しくは『格安スマホとは?知らなきゃ損する!格安スマホの基礎知識』を御覧ください。
格安スマホは基本的に、SIMロックがかけられていないため、SIMフリースマホとも呼ばれています。
ふーん。なんか聞いたことある。
大手キャリアのスマホにはSIMロックがかけられている
大手キャリアで販売されているスマホはSIMロックがかけられているため、解約後や機種変更後に前の機種に別の回線のSIMカードを挿入しても、モバイル通信を行うことができないようになっています。
ただし、昨今ではSIMロックを解除できる製品がほとんどなのでそれぞれの公式HPを確認してみましょう。
SIMロックについての詳しいことは下記の記事で解説しているので、気になる方は御覧ください。
格安スマホはなにが違う?
そもそもの話ですが、大手キャリアのスマホ(以下キャリアスマホ)とMVNOで販売されているスマホ(以下格安スマホ)で共通のものとそれぞれ限定で販売されているスマホがあります。
代表的なシリーズの分類図
上図はかなり大雑把に分類したもので、実際はiPhoneシリーズやGoogle PixelはSIMフリー版として直営店でも販売しているので、”実質”SIMフリースマホには分類されますし、XperiaやGalaxyシリーズは、種類は少ないですがMVNOでも販売することがあります。
このように、キャリアスマホと格安スマホでは性能の差というのはそれほど多くなく、単純に取り扱っているメーカーが違うということがまずひとつの大きな違いです。
格安SIMは”格安”を謳っているので、キャリアスマホのように10万円を超える製品は多くはありません。
でも大手キャリアではスマホ返却を条件とした割引サービスがあるから、高価格のスマホでも購入できる製品の幅が広がるよね。
《性能比較》キャリアスマホvs格安スマホ
『格安スマホ』と一口で言っても1万円台で購入できるものから10万円を超える高額モデルまであるので、”格安=安い”というわけではないという点は抑えたておきたいところです。
大手キャリアには返却を条件とした割引サービスがある
高額モデルは大手キャリアだと「おかえしプログラム(ドコモ)」や「アップグレードプログラム(au)」「半額サポート(ソフトバンク)」などのスマホの返却を条件とした割引サービスが受けられるので、返却することに対して抵抗がないという方であれば大手キャリアで購入したほうが結果的に安くスマホを使うことができます。
確実に2年ごとにスマホを買い替えているという人であれば上記のようなサービスはかなり魅力的なのではないでしょうか。
一方で、2年の間に何度もスマホを乗り換える人や一つのスマホを長く使用するといった人には不向きのサービスになってしまうので、自分がどのようにしてスマホと付き合っていくかが一番重要なポイントとなっています。
iPhone XSを購入する場合はどっちが安い?
たとえばドコモでiPhone XSを「スマホおかえしプログラム」を利用して購入する場合とApple StoreでiPhone XSを購入して格安SIMで運用する場合で比較してみましょう。
ドコモの場合
iPhone XS 64GBの販売価格は2019年6月時点で141,134円です。「スマホおかえしプログラム」を利用するには36払いにする必要があるので、3,920円×36回(うち12回は免除)となります。
「2年契約あり」「かけ放題なし」で「ギガライト」を1GBまで利用した場合、月々7,460円となります。
また、購入したiPhone XSは24か月後にドコモへ返却する必要があります。
格安SIM(BIGLOBEモバイル)の場合
Apple StoreでのiPhone XS 64GBの販売価格は124,080円です。24回までの分割手数料は無料(2019年6月時点)なので、5,170円×24回となります。
そこに「BIGLOBEモバイル」の「1ギガ音声通話スタートプラン」を契約すると合計で月々6,710円となります。
この場合スマホを返却する必要がないので、単純にそのまま使い続けた場合は25か月目以降の料金は月1,540円で運用できるようになります。
安いスマホを買う場合はさらにお得!
上記で触れた「スマホおかえしプログラム」や「アップグレードプログラム」などはすべてのスマホに適用されるわけではありません。とくに、低価格モデルなどは対象外となることが多いです。
逆に、低価格モデルの割引に力を入れているMVNOは多くて、時期によっては3万円台のスマホを1万円以下で購入できるなんてこともあるんだね!
そうです。とくにセール販売に力を入れているのは楽天モバイル、IIJmio、OCNモバイルONEの3社です。
フラッグシップモデルは大手キャリアで先に販売される
最新のSoC(スマホの脳のようなもの)や最新技術を取り入れたいわゆる”フラッグシップモデル”は大手キャリアから先行販売または限定販売されることが多いです。
2019年夏モデルだとXperia 1やGalaxy S10+などが相当します。
最新のiPhoneやPixelは同時にネット販売も開始され、メーカーからSIMフリー版も入手可能なのでる、除外しますね。
格安SIMでも販売されるスマホの傾向としては、先に大手キャリアで販売して、売上が良いスマホをSIMフリーとしても卸す、という流れが多いでしょう。
AQUOS Zeroが良い例です。
HUAWEI Mate 20 Proのように先に格安SIMから発売して、あとから大手キャリアでも取り扱うといったレアなケースもあったりします。
どちらが良いと一口では語れないというのがホンネです。
低価格モデルを利用したい場合は格安スマホがおすすめ
低価格モデルといっても性能がそれなりに良いスマホからただ安いだけのスマホまでピンきりです。
低価格モデルを多く取り扱う格安スマホなら選択肢がかなり広がるね。
4万円以下で購入できるキャリアスマホ
2019年6月時点、各キャリアのオンラインショップで販売されている4万円以下の低価格モデルは以下の通りです。
以下の表は各キャリアの型番は省略しています。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
AQUOS sense2 | 34,214円 | 35,640円 | - |
arrows Be | 36,352円 | - | - |
arrows Be3 | 36,352円 | - | - |
arrows U | - | - | 30792円 |
LG style | 42,768円 | - | - |
LG it | - | 35,640円 | - |
HUAWEI P20 lite | - | 35,640円 | - |
Qua Phone QZ | - | 35,640円 | - |
android one S5 | - | - | 30792円 |
DIGNO® J | - | - | 30792円 |
どう?sumahoくん。いかがでしょうか。大手キャリアのオンラインショップで販売中の40,000円以下の機種は全てエントリーモデルでスマホのライトユーザーや初心者向けとなっています。
3万円を下回る機種はないから、最低でも3万円はかかってしまうのか~
4万円以下で購入できる格安スマホ
逆に、2019年6月時点でMNVO各社が販売している4万円以下のスマホを見てみましょう。全部上げるととんでもない量になってしまうので、端末の販売台数が多い楽天モバイルとIIJmio、OCNモバイルONEから抜粋していきます。
楽天モバイル | IIJmio | OCNモバイルONE | |
---|---|---|---|
moto g7 power | - | 17,380円 | 27,280円 |
moto g7 | - | 20880円 | 32,780円 |
moto g7 plus | - | 30,580円 | 39,380円 |
Zenfone Max (M2) | - | 18,480円 | 27,280円 |
Zenfone Max Pro(M2) | - | 27,280円 | 36,080円 |
HUAWEI nova lite 3 | 17,578円 | 16,280円 | 25,080円 |
AQUOS sense2 SH-M08 | 32,780円 | 23,980円 | 32,780円 |
OPPO AX7 | 32,780円 | - | 32,780円 |
Zenfone Live(L1) | - | - | 18,480円 |
HUAWEI nova 3 | 60,280円 | 38,280円 | 54,780円 |
LG Q Stylus | 43,780円 | - | - |
HUAWEI P20 lite | 35,178円 | 20,680円 | 21,780円 |
HTC U11 life | 43,780円 | - | - |
HUAWEI nova lite 2 | 28,578円 | - | - |
OPPO R15 Neo(3GB) | - | - | 27,280円 |
AQUOS sense plus SH-M07 | 36,080円 | 32,780円 | - |
Zenfone 5 | 58,080円 | 43,780円 | - |
AQUOS sense lite SH-M05 | 32,780円 | - | - |
arrows M04 | 38,280円 | - | - |
結局すごい量になってるじゃん。
これで4万円以下で購入できる機種は格安SIMのほうが圧倒的に多いことが一目瞭然ですね。
しかも、格安SIMで販売されている4万円以下のスマホはエントリーモデルに収まらず、ミドルスペックのスマホもあることからもコストパフォマンスがかなり高いということがわかります。
高性能モデルの種類はどう?キャリアスマホvs格安スマホ
では、逆に高性能モデルだとどうなるのでしょうか。格安を検討している人でもスマホは高性能が良いという人は当然います。
高性能と一口にいってもいろいろあるので今回はハイエンドSoCを搭載した高性能カメラスマホで比較してきます。
例のごとく、メーカーから直接購入できるiPhoneやPixelと格安スマホとしても購入できるスマホはのぞきます。
高性能キャリアスマホ
SoC | カメラ性能 | メモリ | |
---|---|---|---|
Xperia 1 | Snapdragon 855 2.8GHz×1コア 2.4GHz×3コア 1.7GHz×4コア オクタコア | トリプルカメラ 標準26mm:1220万画素/F値1.6 望遠52mm:1220万画素/F値2.4 超広角16mm:1220万画素/F値2.4 | 6GB/64GB |
Galaxy S10+ | Snapdragon 855 2.8GHz×1コア 2.4GHz×3コア 1.7GHz×4コア オクタコア | トリプルカメラ 広角:1200万画素/F値1.5 望遠:1200万画素/F値2.4 超広角:1600万画素/F値2.2 | 8GB/128GB |
AQUOS R3 | Snapdragon 855 2.8GHz×1コア 2.4GHz×3コア 1.7GHz×4コア オクタコア | デュアルカメラ 静止画用広角26mm:1220万画素/F値1.7 動画用超広角18mm:2010万画素/F値2.4 | 6GB/128GB |
Xperia XZ3 | Snapdragon 845 2.8GHz×4コア 1.8GHz×4コア オクタコア | シングルカメラ 標準:1920万画素 | 4GB/64GB |
Galaxy Note9 | Snapdragon 845 2.8GHz×4コア 1.7GHz×4コア オクタコア | デュアルカメラ 広角:1200万画素/F値1.5 望遠:1200万画素/F値2.4 | 6GB/128GB |
Xperia XZ2 Premium | Snapdragon 845 2.8GHz×4コア 1.8GHz×4コア オクタコア | デュアルカメラ モノクロ:1220万画素/F値1.6 カラー:1920万画素/F値1.8 | 6GB/64GB |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 2.4GHz×4コア 1.8GHz×4コア オクタコア | トリプルカメラ モノクロ:2000万画素/F値1.6 カラー:4000万画素/F値1.8 望遠:800万画素/F値2.4 | 6GB/128GB |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 2.4GHz×4コア 1.8GHz×4コア オクタコア | トリプルカメラ モノクロ:2000万画素/F値1.6 カラー:4000万画素/F値1.8 望遠:800万画素/F値2.4 | 6GB/128GB |
かなりの量だね~!
ちなみに、どれもかなりの高価格で販売されていますが、ほとんどが「スマホおかえしプログラム」「アップグレードプログラムEX」などのプログラムの加入対象なので、定期的に機種変更する人にはおすすめします。
高性能格安スマホ
OPPO Find X | Snapdragon 845 最大2.8GHz オクタコア | デュアルカメラ メイン:2000万画素/F値2.0 サブ:1600万画素/F値2.0 | 8GB/256GB |
---|---|---|---|
HTC U12+ | Snapdragon 845 最大2.8GHz オクタコア | デュアルカメラ 広角:1200万画素/F値1.75 望遠:1600万画素/F値2.6 | 6GB/128GB |
HUAWEI nova 3 | Kirin 970 2.36GHz×4コア 1.8GHz×4コア オクタコア | デュアルカメラ モノクロ:2400万画素/F値1.8 カラー:1600万画素/F値1.8 | 4GB/128GB |
ASUS ROG Phone | Snapdragon 845 最大2.96GHz オクタコア | デュアルカメラ 標準:1200万画素/F値1.7 広角:800万画素/F値非公開 | 8GB/512GB |
ASUS Zenfone 5Z | Snapdragon 845 最大2.8GHz オクタコア | デュアルカメラ 標準:1200万画素/F値1.8 広角:800万画素/F値非公開 | 6GB/128GB |
それほど種類が少ないわけではありません。しかし、キャリアスマホによく見られるメーカーがほぼありませんし、”最新”のSoCや技術はキャリアスマホのほうが多いです。
でも半年もしないうちに格安スマホでも最新のSoCを搭載したスマホがリリースされるんでしょ?
そのとおりです。ちなみにハイスペックモデルを格安SIMとセットで購入するなら楽天モバイルとIIJmioがおすすめです。
発売時期は全く違うので注意しよう!
キャリアスマホは大まかに1年で2期の発売(夏と冬)に分けられます。(iPhoneは除く)
よく「〇〇年夏モデル」って目にしたことがある!大手キャリアは新しいモデルが出る時期は予測しやすいね。
一方で、格安スマホの発売時期はメーカーに依存しているので、短いスパンで連続して発売されたりします。たとえば2019年3月にHUAWEIからnova lite 3が発売され、2か月足らずでP30/P30 liteが発売されました。
格安スマホを購入するタイミングを間違えると「あーーーっ」となるかもしれないから注意しないといけないね。
(フフっ)あーーーっとならないようにするには、発売したスマホをすぐに購入しないことです。少しだけ(1~2か月)待ってめぼしい機種が発売されなければ購入のベストタイミングです。
でもボクは新しいものが好きだから、すぐに買いたいと思います!キリッ
大手キャリアの割引サポート系のプログラムも注意点が!
ドコモの「スマホおかえしプログラム」、auの「アップグレードプログラム EX」、ソフトバンクの「半額サポート」は高価格なスマホの半額または3分の1を免除するプログラムです。
一見メリットしかないプログラムに見えますが、一定期間後にスマホを返却する必要があり、手元にスマホは残らないので新たにスマホを購入することになります。
定期的に機種変更する人にはかなり魅力的なプログラムですが、仮に、スマホが損傷している場合にプログラムを利用したい場合は負担金が発生する点は抑えておきましょう。
まとめ:一長一短だが最新という点では大手キャリアに軍配
どっちが良いとかはないんだ・・・そうなんだ・・・
悲しいことみたいに言っているけど、うれしいことでは?格安SIMで月額料金を抑えられて、そのうえ機種代金も抑えられるなんて一石二鳥ですよ。
大手キャリアのスマホはその時々で最新のSoCと技術を取り入れたスマホを多く発売します。
もちろん高価格のハイスペックスマホ以外にもエントリーモデルの発売もありますが、最低でも3万円以上する点は覚えておきたいところです。
一方で、格安スマホなら少し遅れますが最新SoC&最新技術を取り入れたスマホも発売しますし、安いものであれば1万円台から3万円台の価格帯で豊富に取り扱っています。
XperiaやGalaxyシリーズに強いこだわりがあるという人でない限りは格安スマホでも理想のスマホが見つかると思いますよ。
iPhone使いたいときは?どうするの?キャリア契約しなきゃイケナイの?
iPhoneシリーズが欲しくなったらApple Storeなどでも購入できるので、かなり幅広い種類からスマホを選択できます。
ぜひ、”格安スマホ”という名称で食わず嫌いせずにぜひ一度購入して見ましょう!
案外はまって抜け出せなくなるかもしれないね!