「格安SIMカードはiPhoneで使えない」は嘘!利用方法やさしく解説!
最終更新日:iPhoneで格安SIMカードは使えます。ただし、iPhoneを購入したキャリアと使いたいMVNOの回線が異なる場合はSIMロック解除が必要です。SIMカード入れ替え後はAPN設定が必要になります。SIMロック解除の方法やAPN設定の手順をiPhoneユーザー向けにわかりやすく説明します。
iPhoneでは格安SIMカードを利用できない・・・?
それは全くの嘘です!
iPhoneでも、格安SIMカードを挿入して運用可能です!
ただし、キャリアによってはSIMロック解除をしないとSIMカードが使えなかったり、SIMロック解除自体が2015年5月以降に発売された機種でなければできないため、注意が必要です。
iPhoneで使える格安SIMカードのサイズは?
現在使われているiPhoneの多くはnanoSIMに対応しています。iPhone4s以前のiPhoneはmicroSIMです。
SIMカードのサイズ確認してから申し込むようにしましょう。 間違ったサイズのSIMカードを購入してしまうと利用できない上にSIMカード変更手数料として3,000円かかります。
iPhoneで格安SIMカードを使う時の注意点
iPhoneに格安SIMカードを挿し込んで利用することは可能ですが、例外があります。 iPhoneのキャリアと契約するMVNOの回線が異なる場合には、SIMロック解除が必要です。
キャリアとはドコモ、au、ソフトバンクの3社のことです。SIMロックとは端末を購入したキャリアのSIMカードでしか通信が行えない状態のことです。キャリアで購入したiPhoneはデフォルトでSIMロックされています。
つまり、auで購入したiPhoneでドコモ回線の格安SIMを使いたいならSIMロック解除が必要です。 auで購入したiPhoneでau回線の格安SIMを使うならSIMロック解除は不要です。
また、mineoのnanoSIMや楽天モバイルのようにau回線のiPhoneではテザリングができない場合もあります。なお、mineoはVoLTE対応SIMを選択すると解決します。
ちなみに、iPhoneでSIMロック解除できる端末は2015年5月以降に発売された機種に限定されています。iPhone6やiPhone6 plusはSIMロック解除ができないので注意してください。
キャリアサービスやキャリアメールは利用不可
iPhoneでも格安SIMは利用可能ですが、キャリアが提供するサービスやキャリアメールは使えなくなります。
まず、キャリア独自の決済方法(auかんたん決済、ドコモ払い、ソフトバンクまとめて支払い)が利用できなくなります。ただし、ワイモバイルはソフトバンクまとめて支払いが使えます。
そして、LINEモバイルとワイモバイルを除き格安SIMは基本的にLINEのID検索ができません。
また、キャリアメールはどのキャリアでも一切利用できなくなるため注意が必要です。 格安SIMカードを挿入したiPhoneでメールを利用したい時には、フリーメールアドレスを自分で作成するか、MVNOで用意されている独自のメールアドレスを使いましょう。
iPhoneとSIMカードのセット販売をしてるMVNOが少ない
iPhoneを販売しているMVNOは少ないです。そのため、格安SIMとセット購入したい方は契約できるMVNOが限られます。
以下の記事でiPhoneのセット販売を行っているMVNO8社を比較しているので参考にしてください。
iPhoneでSIMロック解除するには?
前述の通りキャリアで購入したiPhoneはSIMロックされています。 また、分割購入の残金が残っているiPhoneは購入から100日間SIMロック解除ができません。
auとソフトバンクは端末を購入した本人しかSIMロックを解除できません。 なお、解約済みの端末はauの場合解約から100日、ソフトバンクの場合解約から90日以内に手続きを行わないとSIMロックが解除できません。
ドコモは中古端末でもdアカウントさえあればSIMロック解除可能です。
SIMロック解除はキャリアショップ店頭でもできますが、3,000円の手数料が発生するので自分で解除することをおすすめします。
【ドコモで購入したiPhone】SIMロック解除の手続き
- iPhoneのIMEIをコピーする(設定→一般→情報)
- My docomoにログインする
- 左上のメニューからサービス一覧を選択する
- 「SIMロック解除」の「パソコン」を選択する
- 最初に控えたIMEIを貼り付ける
- 「SIMロック解除を申し込む」と「SIMロック解除の注意事項に同意する」をチェックする
- 任意のメールアドレスを選択する
- 「手続きを完了する」を選択
- 完了
【auで購入したiPhone】SIMロック解除の手続き
- SIMロック解除したいiPhoneで「SIMロック解除のお手続き」ページを開く 「SIMロック解除のお手続き」を選択する
- My auにログインする
- 「SIMロック解除可否」欄を確認し、可能なら左上にチェックする
- チェックしたら下にスクロールし、「次へ」を選択する
- 「解除の理由」で認印項目を選択し「この内容で申し込む」と選択する
- 完了
【ソフトバンクで購入したiPhone】SIMロック解除の手続き
- iPhoneのIMEIをコピーする(設定→一般→情報)
- My softbankにログインする
- 右上のメニューを選択し「契約・オプション管理」を選択する
- 「オプション」を選択する
- 「SIMロック解除対象機種の手続き」を選択する
- コピーしていたIMEIを貼り付ける
- 「解除手続きする」を選択する
- 完了
手続き完了後のページで「SIMロック解除はまだ完了しておりません」と表記されていますが、手続きはこれで完了です。
iPhoneで格安SIMカードを差し換えるには?
iPhoneのSIMカードを差し換える時には、差し換えるSIMカードとSIMスロットを開けるためのSIMピンやクリップが必要です。
iPhoneでの差し換え手順!
iPhoneで実際にSIMカードの差し換える流れを説明します。
- iPhoneと差し換えるSIMとSIMピン(クリップ)を用意!
- iPhoneの画面右側面にある小さな穴を発見!ここがSIMスロット!
- 小さな穴にSIMピンを挿し込んでグッと強めに押す!
- SIMスロットが開いたらSIMを差し換える!
- 差し換えたらSIMスロットを元通り戻せばOK!
iPhoneに格安SIMカードを挿入したらAPN設定!【設定方法】
iPhoneで格安SIMカードを契約したら、契約したSIMカードをiPhoneに挿入しAPN設定を行うとデータ通信が行えるようになります。
APN設定とは、iPhoneに対して、新しい接続先を認識させることです。端末の設定画面でAPNという接続情報を入力して行います。
APN設定にはWiFi環境が必要です。自宅のインターネット回線や家族の端末でテザリングを行いWiFiに接続してください。
簡単!iPhoneのAPN設定方法
iPhoneにSIMカードを挿したら、あとはAPN設定を行うだけ!
初心者の方も簡単にすぐできるAPN設定の方法をわかりやすく解説します。
1.【設定 → Wi-Fi】をタップ
iPhoneの設定画面からWi-Fiに進み、端末をWi-Fiに接続します。
2.【safari】をタップする
safariを起動して、インターネットに接続します。
SIMカードと一緒に郵送されてきた書類の中にQRコードが記載されていたら、QRコードを読み込むと、この工程をスキップしてプロファイルをダウンロードできます。
3.MVNOのサイトにアクセス【プロファイルをダウンロード】
自分が契約したMVNOのサイトにアクセスし「ダウンロード」→「インストール」をタップしてプロファイルをダウンロードします。
【完了】をタップ
画面の右上にある「完了」をタップすることでAPN設定が完了します。
Wi-Fiの接続をオフ!データローミングをオン!
Wi-Fiの接続をオフにして、1~2分経過するとネットに接続できるようになります。
もし数分経っても3GからLTEに切り替わらない場合は、データローミングの設定がオフになっていないか確認しましょう。
データローミングの設定方法は「設定」から「モバイルデータ通信」をタップ、データローミングをオンにしましょう。
公式で動作確認が完了しているiPhone
iPhoneで格安SIMが動作するかどうかはMVNOによって異なります。
2015年5月以降に発売されたiPhoneは問題なく対応していますが、最新モデルのiPhoneでは動作確認が完了していなMVNOもあります。
格安SIMを契約する前に、希望するMVNO公式の「動作確認済み端末」ページを確認しましょう。
まとめ:格安SIMは簡単にiPhoneで使える!
SIMロック解除やAPN設定の方法を解説しました。iPhoneの設定はスムーズに進めば10分程度で完了します。
iPhoneの設定が難しそうで格安SIMへの乗り換えを躊躇していた方はこの機会に是非検討してみてください。